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繊維、生地などの素材のこと。睡眠、健康のお話までパジャマ、睡眠百科事典です。

ベスト?はんてん?冬の防寒着の種類と選び方

パジャマやルームウェアの上に羽織るはんてんやベスト等をお探しの方に!羽織物の特徴や種類と、おすすめの選び方をご紹介!当店では防寒機能だけじゃない、おしゃれで使い勝手の良いデザインや、XSから最大12Lサイズまでの豊富なサイズ展開で自分用だけでなくギフトにもおすすめです!

岩本悠資プロフィール

所 属 岩本繊維株式会社 専務取締役
出 身 1983年10月 京都生まれ
経 歴 同志社大学経済学部卒業。
広告代理店入社、営業部配属。
岩本繊維入社後、日本全国の寝具専門店、
家具店などの 小売店への卸営業活動を経て、
自社ECサイト 「Living Mahoroba楽天店」
「つくるパジャマ」オープン。
睡眠健康指導士のアプローチで快眠に関する
知識や寝装品、 パジャマ選びなどの
情報をブログで発信。
資 格 ・上級睡眠健康指導士(第553号)、
日本睡眠教育機構所属。
https://jses.me/
・通販エキスパート検定3級
(310010270093)、

一般社団法人 通販エキスパート協会所属。
https://tsuhan-exa.org/
・京セラ創業者稲盛和夫氏を塾長とする
経営勉強会「盛和塾」所属。
(盛和塾は2019年12月閉塾)
(
https://www.kyocera.co.jp/inamori/contribution/seiwajyuku/about.html
)

趣 味 寝ること、育児、音楽鑑賞、お酒

1.はんてんの特徴

はんてん(半纏)の発祥は?

はんてん(半纏、半天)とは、防寒着の一種で、その発祥は江戸時代になります。その当時、上流階級の方が着ていた羽織が庶民の間でも着用されるようになったことで、幕府は羽織禁止令を発令し、庶民の着用を禁止しました。そこで羽織の代わりとして禁止令に引っかからないはんてんが作られました。

その後、はんてんは庶民の間で日常着として普及していくなかで、防寒着として着用されるようになりました。中綿をいれて防寒性を高めた「綿入れはんてん」は現在でも冬の防寒着として男女問わず着用されています。
また、はんてんは防寒着としてだけでなく、職業柄や用途ごとに形や素材を替えてさまざまなシーンで着用されるようになりました。

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はんてんは上述したような背景から誕生したこともあり、その形状は羽織りに似ています。ただ、わきの襠 (まち)や前下がりがないなど羽織とはすこし異なったデザインになっています。また表地と裏地の2重になっている=袷(あわせ)になっており、「綿入れはんてん」はこの袷の間に綿を入れることで防寒性を高めています。

2.はんてんの種類は?

はんてんと言っても現在は様々な種類に分かれています。防寒着として着用されるはんてんは「腰切半纏(こしきりばんてん)」もしくは「尻切半纏(しりきればんてん)」と呼ばれる、着丈が腰程度のはんてんです。一方でお祭りやよさこいなどのダンスなどで衣装として着用されるはんてんは「長半纏(ながばんてん)」と呼ばれるものが多くなっています。長半纏(ながばんてん)はその名前の通り、着丈の長いはんてんの種類で、その長さはひざ丈ほどもあるはんてんです。

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また、はんてんは使用用途によってさらに細かく呼び方が分かれています。

印半纏(じるしばんてん)/職人半纏(しょくにんばんてん)

大工や鳶職などの職人が屋号や記号をはんてんの衿や背中に染め抜いたデザインが特徴のはんてんです。現在でも職人の方が作業着として着用している姿をよく目にします。

祭り半纏

文字通り、お祭りなどのイベント事などで着用するはんてんのことで、お祭り以外にもお店の販売員の方などが着ていることも多いはんてんです。

綿入り半纏

防寒機能を上げるために袷の間に綿を入れた半纏で、冬の防寒着として年代性別問わず多くの方に親しまれています。

ねんねこ半纏

子供を背負うときに着用するはんてんのことを指します。「ねんねこ」は子供のことです。

3.ベストの特徴について

ベストは胴着の一種で、ジャケットなどの上着とシャツなどの下着の間に着る中衣のことを指します。「ベスト」の他にも「ジレ」や日本だと「チョッキ」と表記されることもあります。もともとは服と服の間に着るものなので主に秋冬に着られることが多いベストですが、近年ではファッションアイテムのひとつとして季節に関係なく、素材やデザインを変えていろんな着用方法で楽しまれています。
また、防寒着としてのベストはフリースやボア、ダウンなどの暖かい素材を使用したものが多く、秋口には羽織、真冬にはアウター(上着)の下に着るなど人気のアイテムです!

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4. 肩当ての特徴について

ベストやはんてんだけでなく、防寒対策に人気なのが肩当てです。袖のない長めの肩幅、おへそ上程度の着丈でパジャマやルームウェアの上から着ることができます。素材はダウンやフリースなどのものが多いですが、素材によっては就寝中にも着ることができる程よく薄手のものなど、さまざまな種類があります。

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5. 最適な防寒着の選び方は?

はんてんやベスト、肩当てなど冬の防寒対策にも沢山の選択肢があって、どれを選べば良いのか分からない。そんな方におすすめの防寒着の選び方をご紹介!

とにかく暖かさを求める方に!ウール混6重ガーゼはんてん

何よりも暖かさを重視する方には6重ガーゼはんてんがおすすめです。6重層のうち内側の3,4層目にウール糸を使用して外層をガーゼにすることで、ウールの高い保温性・吸放湿性はそのままでお肌に優しい着心地を実現。さらに、デザインはリバーシブル仕様で生地が2枚合わせになっているので合計12重の生地で抜群の暖かさを実現!また、ウォッシャブルウール使用だからお家の洗濯機で洗うこともできます!

暖かさも動きやすさも欲しい方に!コットンムース立ち襟ベスト

はんてんだと腕が動かしにくい、かさばりが気になる…そんな方には袖なしのベストタイプの防寒着がおすすめです!つくるパジャマのコットンムース立ち襟ベストは、表地は滑らかな肌触りのスムースニット、お肌に触れる内側にはふわふわポカポカのコットンボアで暖かいのに蒸れにくくて快適です!また、首元まで覆う立ち襟(スタンドカラー)と、お尻を隠す長めの着丈デザインで首筋、肩、腰、お尻からの冷えもカバーしてくれます!

就寝中も着られるものがいい方に!コットンムース肩当て

肩が隠れる長めの肩幅で、冬の寒さや夏の冷え対策にもおすすめの肩当てタイプの防寒着。脇にはサイドゴムを採用してより動きやすく家事などの時も邪魔にならず快適です!また、後ろ着丈を長めにすることで腰までポカポカに。就寝中に着てももたつきにくい絶妙な長さにこだわりました。


無地ではちょっと物足りない方には、花柄ダブルガーゼやペイズリーダブルガーゼの肩当てもおすすめです!パジャマやルームウェアの上にさっと羽織ってかわいいので、自分用やギフトとしても人気のある防寒着です。

番外編:羽織としても使える!!両面パイルニットバスローブ

お風呂上りに着るイメージの多いバスローブですが、防寒着としてパジャマやルームウェアの上に着る方も多いんです!また、バスローブと見た目がよく似ているガウンは、バスローブと違って「寝間着の上から羽織る室内用の上着」とされています。パジャマだけだと少し肌寒く感じるときに、カーディガンやはんてんを羽織るのと同じです。

バスローブとガウンを両方使う場合には、バスローブを羽織ってから寝間着に着替え、その上からガウンを羽織る、という順番をおすすめいたします。

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