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シルクニットパジャマの特徴とおすすめ5選

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この記事の監修者岩本悠資
所属:岩本繊維株式会社 代表取締役
出身:1983年10月 京都生まれ
経歴 同志社大学経済学部卒業。
広告代理店入社、営業部配属。
岩本繊維入社後、日本全国の寝具専門店、家具店などの小売店への卸営業活動を経て、自社ECサイト「Living Mahoroba楽天店」「つくるパジャマ」オープン。睡眠健康指導士のアプローチで快眠に関する知識や寝装品、 パジャマ選びなどの情報をブログで発信。
資格
趣味 寝ること、育児、音楽鑑賞、お酒

上品な光沢と、とろんとした肌ざわりが特徴のシルクニット。今回はその特徴とおすすめのパジャマ5選をご紹介いたします!

1.シルクとは

シルクとは、蚕(かいこ)の繭(まゆ)から作られる、タンパク質の天然繊維です。日本では絹とも呼ばれていますね。繭は蚕の体を守るためのものであり、生物にとって快適な環境になるような特徴を多く備えています。アラニンやグリシンといった18種類ものアミノ酸が結合した天然繊維は、皮膚への刺激が非常に少ないのが特徴。人間の皮膚のタンパク質構造に近いことから「第二の皮膚」と呼ばれることもあり、敏感肌の方にもやさしい素材と言えます。

シルクとは


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2.シルクにもいろいろある

シルクと聞いて、一般的に思い浮かべるのは“シルクサテン”ではないでしょうか?「シルク」とは原材料である絹のこと、「サテン」とは生地の織り方のことです。「サテン」とは、絹やナイロン、ポリウレタン、アセテート、綿などの糸を用いて作った朱子(しゅす)織の織物のことを指します。なので、「シルク」を「朱子織」にしたものが、シルクサテンと呼ばれるものになります。当店で取り扱いのあるものだけでも、シルクサテン、シルクダブルガーゼ、そして今回取り上げているシルクニットと、一口にシルクといってもさまざまな種類のシルクがあることがわかります!

シルクサテン


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3. シルクニットの特徴

世界の絹の60%以上が中国で生産されていることをご存じでしょうか。中国で養蚕が盛んなエリアとして挙げられるのが、公西省、山東省、江蘇省、浙江省、四川省です。なかでも年に3~4回も繭を産出している公西省は、中国内で70%ほどの産出量を誇り、品質が安定しているのが特徴です。一方で、春繭と秋繭を年に2回産出している山東省は、生糸の長さに優れたよい品質の繭を産出しています。その2つのエリアの繭を使い、ミキシングした糸を山東省の工場で紡績し、編み上げたのが当店のシルクニットです。元々は国有工場から始まった生産工場も、約40年の歴史がある輸出中心の工場です。

ほどよい光沢

シルクの光沢を生み出しているのは、蚕が糸を作り出す過程でできるフィブロインタンパクという層の三角の断面が作りだすプリズム効果。シルクニットは光沢の出やすいサテン織ではないものの、シルク100%だから天竺ニット編みでもほどよい光沢があります。

シルクニット

人の肌成分に近いタンパク質由来

シルクは、グリニン・アラニン・セリン・チロシンなどの人の肌成分に近い、18種類のアミノ酸が数100~1000個も結合してできたタンパク質繊維です。シルクを構成する18種類のアミノ酸の比率は3~6phであり、肌と同じ弱酸性。シルクは、人の肌に最も近い天然繊維なんです!

とろけるような肌ざわり

当店のシルクニットは天竺ニット編み。これをシルクですることによってほどよい光沢が出ます。また、普通の綿ニットに比べて滑らかで肌沿いがよく、美しいドレープ性が生まれる点も、シルクならではの特徴です。

肌ざわり

優れたストレッチ性

光沢が美しいシルクサテンには伸縮性がなく、いくらつるつるすべすべ気持ちいい生地であっても、動きにくく寝返りが打ちにくいと快適に眠れないことも。サテン織とは違って天竺ニット編みをしている、こちらのシルクニットは伸縮性抜群!ストレッチが効いているので動きやすく、よりリラックスしていただけます。

ストレッチ

優れた通気性・吸放湿性

綿に比べて吸水性・吸湿性が1.5倍のシルクは、通気性にも優れているため蒸れを感じにくく、ほどよい保温性があるのが特徴です。「生きた繊維」と言われるシルクは多孔質のため、夏は涼しく冬はあたたかく、温度調整をしてくれる一年中快適な素材といえます。実際に真冬に着用してみた当店スタッフからは、とてもあたたかったという感想も。春秋には間違いなく快適ですが、夏も「暑くてとても着れない」という素材ではないかと思われます。


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4. シルクニットの取り扱い

シルクサテンよりも扱いやすい

生糸を用いているシルクサテンは、デリケートで傷つきやすく、お洗濯するにも気を遣ってしまいますよね。同じシルクでも、絹紡糸(けんぼうし)を用いているシルクニットやシルクガーゼは、光沢という面ではシルクサテンに劣ってしまいますが、比較的綿に近い取り扱いができるといったメリットがあります。


▼シルクパジャマのお手入れ方法をチェック▼

5. シルクニットのおすすめパジャマ

シルクとニットのいいとこどりなシルクニット。当店のおすすめパジャマをご紹介いたします!

迷ったらこれ!ベーシックなスモールカラーパジャマ

着る人を選ばない、当店定番のスモールカラーパジャマ。前開きで着脱しやすく、羽織りとしてもお使いいただけます。ボタンを1つ外してもだらしなくならないような設計になっているので、お好みに合わせてボタンを留める数を調整してみてくださいね。小さめの襟でパジャマ感を少なく上品に、スマホが入るサイズのポケットがついているので利便性もばっちりです。

首周りすっきり!抜け感のあるVネックパジャマ

かぶりタイプで着脱しやすいVネックパジャマ。開きすぎない首元は、だらしなくならずにほどよい抜け感を。パジャマ感が少ないので、荷物の受け取りやゴミ出し、新聞を取りに行く際などの、ちょっとした外出にもお使いいただけます。

一枚で胸元目立たせない!胸元切替タックパジャマ

就寝時はもちろん、お部屋で過ごすときにはしめつけ感のあるものを身に着けたくないですよね。そんな方に是非試していただきたい、当店の胸元切替タックパジャマ。蒸れの原因となりやすいパッドはつけておらず、一枚で着ても胸が目立たないよう考えられた切替タックとAラインのシルエットは、もたつかず体のラインをすっきり見せてくれます。素肌にやさしく気持ちいいシルクニットだからこそ、一枚で着ていただきたい!

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