シルクは綿よりも汗を吸収する⁉

この記事の監修者岩本悠資: 所属：岩本繊維株式会社代表取締役; 出身：1983年10月京都生まれ

経歴	同志社大学経済学部卒業。広告代理店入社、営業部配属。岩本繊維入社後、日本全国の寝具専門店、家具店などの小売店への卸営業活動を経て、自社ECサイト「Living Mahoroba楽天店」「つくるパジャマ」オープン。睡眠健康指導士のアプローチで快眠に関する知識や寝装品、パジャマ選びなどの情報をブログで発信。
資格	上級睡眠健康指導士（第553号）、日本睡眠教育機構所属。（https://jses.me/）通販エキスパート検定3級（310010270093）、一般社団法人通販エキスパート協会所属。（https://tsuhan-exa.org/）京セラ創業者稲盛和夫氏を塾長とする経営勉強会「盛和塾」所属。（盛和塾は2019年12月閉塾）(https://www.kyocera.co.jp/inamori/contribution/seiwajyuku/about.html)
趣味	寝ること、育児、音楽鑑賞、お酒

シルクは年中使える機能性が高い生地ということをご存じでしょうか。夏場でも使えるシルクの優れた特徴をたくさんご紹介いたします！

1．シルクとは？

特徴

シルクは天然繊維の中でも唯一の長繊維と言われています。化学繊維は薬品を多く使用するため人体や環境に悪影響を与えることもありますが、シルクは天然繊維のため人にも環境にもやさしい素材となります。そしてシルク特有の品のある上品な光沢感があるのも特徴です。

シルクのメリット

シルクは人の肌に最も近い成分で作られているため肌への刺激が少ないことも特徴の１つです。

また、コラーゲンの主な成分となるアミノ酸が含まれており、肌の保湿など潤いをキープできる効果があるためナイトキャップなど美容グッズにも多く利用されています。

そして、シルクは通気性に優れているので着用中の蒸れを抑えてくれます。また、速乾性にも期待ができる生地となっております。

シルクのデメリット

シルクは水に濡れると縮みやすい特徴があります。そのためお洗濯時は洗濯機を使うのではなく手洗いでやさしく洗うように推奨されているためお手入れが大変という部分があります。

また、摩擦に弱くデリケートな生地のため少しでも引っかかると生地に傷ができやすく、毛羽立ってしまうことがあるため常に丁寧に扱う必要があります。

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2．シルクの吸収性は？

実は綿よりシルクの方が吸収性に優れているのをご存じでしょうか。
よく水分を吸う繊維は綿100％生地のイメージを皆さまはお持ちのはずです。ですが実際のところシルクは綿の1.3倍～1.5倍の吸水性があるのです。

3．シルクの放湿性と保温性？

繊維が含んだ水分を外に排出する働き(放湿性)もシルクは優れています。
シルクの繊維は構造的に多くの隙間があり、その隙間がこうした特性を生んでいるのです。夏は汗を吸収（吸湿）し衣類の外に放湿。冬は繊維の隙間にある空気が断熱材のような役割となり熱を保持してくれます。一年を通して快適に過ごす事ができるとても機能性が高い生地と言えるでしょう。

4.シルクをおすすめする理由

シルクの特徴や優れている部分をたくさんご紹介してきました。汗の吸収性などを考えると綿生地でもいいのでは？と思われる方もいるかもしれません。確かにサラサラ感を重視した方は綿生地でも特に問題はありません。シルクは綿と比べサラサラ感というより乾いた状態でもしっとりとした質感が特徴で常に保湿をしてくれる感覚があります。

お肌のことを考えると適度な保湿力は必要です。特に敏感肌の方には、綿生地のようなサラサラ感よりもしっとり感のあるシルクの方が摩擦が少なく夏も快適にお過ごしいただけるからです。

シルクは汗に対してだけでもこれだけの沢山の効果がみられるのでとてもおすすめの生地の１つです。