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夏の快眠のコツ~エアコンとパジャマ、寝具の上手な使い方~

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この記事の監修者岩本悠資
所属:岩本繊維株式会社 代表取締役
出身:1983年10月 京都生まれ
経歴 同志社大学経済学部卒業。
広告代理店入社、営業部配属。
岩本繊維入社後、日本全国の寝具専門店、家具店などの小売店への卸営業活動を経て、自社ECサイト「Living Mahoroba楽天店」「つくるパジャマ」オープン。睡眠健康指導士のアプローチで快眠に関する知識や寝装品、 パジャマ選びなどの情報をブログで発信。
資格
趣味 寝ること、育児、音楽鑑賞、お酒

夏の寝苦しい夜。あなたはエアコンをかける派?かけない派?実はエアコンをかけて寝た方が良いという説も増えてきています。でも、エアコンで冷やしすぎると翌朝体がしんどいこともしばしば…。今回は最適なエアコン設定のもと、パジャマ、寝具を上手く使って快眠するコツをご紹介します。

1.エアコンは除湿、冷房どちらがいいの?

冷房がおすすめです

体感温度は室内温度だけでなく、湿度とエアコンの風量も大きく影響します。暑いと人は汗をかき、その汗が蒸発する時に肌表面の温度を奪い体温を下げます。湿度が高いと、汗が蒸発しにくく体温が下がらないので暑く感じます。室内温度が28℃でも湿度が40%以下なら快適ですが50%以上は暑く感じます。ただ、エアコンによって機能は様々ですが、除湿では湿度をそこまで下げられないことが多いため、冷房設定にし、湿気はパジャマや寝具で逃がして蒸れ感のない快適な寝床内気候にするのがおすすめです。

2.エアコンの設定温度は?

26~28℃に設定し、直接風が当たらないように

ヒトは睡眠中体温が下がるため、日中起きているときよりも高めの26~28℃程度が快適です。体を冷やしすぎるといわるクーラー病といった翌朝体がだるいということもおこるので、「ちょっと暑いかな」と感じるくらいがベストです。お布団の中の最適な寝床内気候は温度33℃、湿度50%とされているため、室内温度はそれより少し低めの設定の26~28℃にしておく必要があります。また直接エアコンの風が当たると体を冷やしすぎてしまうため、風向設定やスイング設定などで調節して当たり続けないようにしましょう。

3.エアコンはタイマーかつけっぱなしどちらがいいの?

つけっぱなしにして、パジャマなどで体は冷やさないように

クーラーをつけっ放しにして寝ると翌朝体がだるくなってしまうからと、タイマー設定すると、タイマーが切れて暑くて目が冷めてまたエアコンをつけてを朝まで繰り返してしまい、結果として熟睡できず、疲れがとれないということもしばしば。エアコンは26℃~28℃設定でつけっぱなしにして、体を冷やさないようパジャマを着用し、タオルケットなどをかぶり最適寝床気候を保つようにすることが大切です。

4.パジャマはどんな素材がいいの?

天然素材のもので、ガーゼやリネンがおすすめ

エアコンで温度調整をし、湿気は直接肌に触れるパジャマで吸湿することが大切です。そのためには吸湿性のよい綿や麻、シルクなどの天然素材がおすすめです。その中でも通気性の良い綿ガーゼや、接触冷感のあるリネンなどが特に快適です。もちろんあまり厚手のものより、1重ガーゼなど薄手のものがおすすめです。逆にポリエステルなどの化学繊維は吸湿性がないため、蒸れを感じるためパジャマには不向きな素材と言えます。

5.パジャマはどんなデザインがいいの?

長袖で前開きタイプ、ゆったりしたサイズ感がおすすめ

エアコンで体を冷やしすぎないよう、特にひじやひざなどの関節を冷やさないよう長袖がおすすめです。関節は自由に動かせる部位のため、皮下脂肪や筋肉が薄くできており、血管が外気温の影響を受けやすく、血液の温度が奪われやすいので、冷やされた血液が全身を巡ると体全体が冷えてしまいます。また、前開きタイプや、ゆったりしたサイズ感のもの、袖口や裾廻りの大きいデザインだと通気性がよいため、熱がこもりません。熱は逃がして、体は冷やさないようにこころがけましょう。

6.どんな寝具がいいの?

洗濯をマメにできる、天然素材のシーツやタオルやガーゼのケット

冷房で26℃~28℃の温度設定をし、最適寝床内気候である温度33℃、湿度50%になるように、タオルやガーゼのケットなどをかぶってエアコンの風が直接当たらないようにしたり、適度に保温することが大切です。また直接体を冷やすような敷きパッドもおすすめできません。また、シーツは洗濯にも強く、吸湿性のよい綿やリネンなどの天然素材を選ぶことで、湿気を吸い、蒸れを感じません。

7.まとめ

エアコンで熱を逃がしつつ、パジャマで体温調節

いかがでしたか?風邪などが流行る冬を乗り切るためにも夏をいかに健康的に過ごし、免疫力を高めるかにかかっています。そのためにも、冷房をつけて寝る場合は、暑さから逃がれつつもパジャマやケットなどの寝具を上手に使って蒸れ感なく、さらに体を冷やさないようにすることが大切です。

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