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お酒を睡眠薬代わりに飲むのは厳禁です

正しく付き合い、楽しく飲みたいお酒ですが、アルコールとの付き合い方を間違えると痛い目を見る。そんな経験をされた覚えがある方もおられるのではないのでしょうか。
睡眠においてもアルコールとの付き合い方を間違えると睡眠の質を下げてしまう危険があることを今回は書かせていただきます。

 

1.アルコールは眠りを浅くする

お酒を睡眠薬代わりに飲むのは厳禁

熟睡するために効果があると思って寝酒する人がいますが、これは医学的には全くの間違いです。
睡眠の質を高めることだけが目的であるのなら、寝酒の習慣をやめることをお勧めします。
アルコールには入眠を促す作用があるのは事実です。
寝つきが悪いと悩んでいる人が、晩酌を始めた途端にぐっすりと眠れるようになったという例は少なくありません。また、お酒を飲むと、深く眠れたような気がするのも事実です。飲酒によって熟眠感が高まったと話す人も多くいます。ただしこれは、睡眠についての誤解と、それに伴う大きな落とし穴が待ち構えています。

アルコールとGABAニューロン

寝酒をすると寝つきがよくなるのは、アルコールがGABAニューロンと呼ばれる神経を刺激するためです。
GABAニューロンは、大脳の活動を静める働きを受け持っています。アルコールは、この神経系を活発にするため、眠りに誘うのです。
ですが、アルコールは入眠を促すだけで、睡眠の後半では逆に眠りを浅くする作用が知られています。ノンレム睡眠の時に深い眠りに移行するのを妨げる効果が表れます。

参考文献:「能力」をのばす!快適睡眠術 ISBN4-569-64984-6

2. 深い飲酒と睡眠時無呼吸症候群の関係

アルコールには筋弛緩作用がある


注意喚起したいのは、アルコールの量が過剰になると、睡眠時無呼吸症候群を悪化させてしますことです。重度の睡眠時無呼吸症候群の場合、突然死のリスクが上がってしまいます。
また、糖尿病、高血圧、不整脈といった生活習慣病のリスクも上げてしまうので注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群がアルコールと関係があるのか?それは、アルコールに筋弛緩作用があるためです。
アルコールで体の筋肉が緩くなると、のどの周辺の筋肉も緩んでしまいます。すると気道が狭くなり、酸素を十分に取り入れることができなくなります。
小さないびきは軽度、大きないびきなら既に中等~高度、そして無呼吸では重度の症状となります。睡眠時無呼吸症候群のリスクがある人はお酒の量を減らし、きちんと医療機関で診断してもらうことをお勧めします。

参考:早稲田大学名誉教授 スリープ・メンタルヘルス総合ケア すなおクリニック院長 内田直 談

3. アルコールの性質

注意しなければならない飲酒量

アルコールには耐性という性質があることも要注意です。耐性とは、徐々に慣れてくるために、次第に効かなくなる現象です。ベンジアゼピン系の睡眠薬にも耐性はありましたが、アルコールの耐性はこれを上回っています。ですから、アルコールに入眠作用を促す作用があるといっても、それは一時的な現象に過ぎないということを忘れてはいけません。晩酌をたった一週間から二週間ほど続けるだけで、寝つきの悪さは元のレベルに戻ってしまいます。それどころか、アルコールなしでは、逆に眠れなくなってしまうので厄介です。つまり、アルコールに頼ってぐっすり寝続けようと思ったら、アルコールを増やし続けるしかないのです。
実際に、こうしたステップをたどってアルコ―ル依存症に陥っていく人が、世の中にはかなりいます。アルコールを睡眠薬代わりに使うことには、こうした重大な落とし穴が潜んでいることも忘れないでください。

参考文献:「能力」をのばす!快適睡眠術 ISBN4-569-64984-6

4. まとめ

このように、睡眠の質を上げるためにアルコールを利用するというのは、少なくとも長期的には効果がないばかりか、大きな危険を伴うものです。楽しみのために適量をたしなむ程度でしたらいいのですが、寝酒よりも季節に合ったパジャマを着てお布団に入ることをおすすめいたします。

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