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寝付けない時のアロマテラピー

ここ10年ほどで香りに特化した柔軟剤、芳香剤など嗅覚を刺激するさまざまなアロマ商品を数多くみられるようになり、以前より香りについてのハードルが下がったのではないでしょうか。五感の中で脳にダイレクトに働きかける嗅覚を使って安眠を手に入れてみませんか?

1.香りのしくみ

嗅覚に覚えさせる


道端でかいだ金木犀の香りに、小学校の通学路や昔買った香付きのボールペンなどいろんな記憶がよみがえってくることはありませんか?

嗅覚は、”視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚”の五感の中で原始的で唯一本能にダイレクトに伝わるシステム。

嗅覚は、香の分子が鼻腔の奥にある嗅細胞(切手ぐらいのエリア)を刺激することで生じ、その情報が本能行動や感情・記憶を司る大脳辺縁系の扁桃体や海馬にダイレクト伝わるためです。
他の感覚は、視床・大脳新皮質などの前段階を経てから大脳辺縁系に情報が伝わるため理性が先に働いてしまいます。

一度イヤな香と感じると、理屈を抜きに嫌いになってしまったり、香りで昔の記憶がよみがえったり、感性にひびくのはそのためです。この香りをかげば眠れるという思考回路ができればしめたもんです!
 

2.香りの代表、エッセンシャルオイル、香油、精油、アロマオイル、お香の違い


様々な種類があるのでそれぞれの特性や使用方法を知った上で好みにあわせてお使いいただくことが必要です。

エッセンシャルオイル(精油)

1リットルのブルガリアローズのエッセンシャルオイルを抽出するのに、5トンもの花が必要で本物の香油は相当に高価なものになります。エッセンシャルオイル=「精油」や「アロマオイル」とも呼ばれ、原則として天然成分純度100%のもの。植物の有効成分を抽出した揮発性のオイルです。アロマポットで香りを楽しんだり、お風呂でアロマバスとして使用したり、ベースのオイルとまぜてマッサージにも使えます。原液の皮膚への直接的な使用や飲料などに注意が必要です。ちなみにアロマテラピー検定では30種の精油について学びます。
 

香油

香りには人の心や体に深い影響を与える働きがあることは、太古から知られており、なんと9000年も前の新石器時代の遺跡から、すでに花や葉を圧搾して香油を絞っていた後が発見されています。
香油とはエッセンシャルオイルやその他の天然の香料を様々な油脂に混ぜて香りを楽しんだり、美容目的で使用するもので
クレオパトラは香油のコレクターとして知られ、毎日様々な種類の香油を全身に塗りこめていたそうです。パフュームオイルと呼ばれることもあります。

最近では簡単に香油が手に入るようになりましたが、そのほとんどは人工的に合成されたものか、天然の香油を少量使い、人口香料を加えたものが多く出回っています。

香り成分をオイルが包んでくれるので体臭と混ざることがなく、付ける人によって香りが変わるということもありません。エッセンシャルオイルなどの揮発性を緩やかにし、柔らかく長く香るのが香油の特徴です。
 

アロマオイル

一番よく手に入れやすいアロマオイルは100%天然成分ではありません。複数ブレンドしたもの、他の化合物を配合したものが多く、精油に含まれているような成分はなく、アロマテラピーでうたわれているような効果は期待できません。肌につけることは想定されていないので、雑貨という扱いになりおおむね香りを楽しむものがほとんどになります。
 

お香

日本では、1400年以上前、鑑真和上が漢方薬の調合とともに日本で始めたお香。白檀、伽羅(きゃら)、沈香(じんこう)、桂皮(けいひ)、丁字(ちょうじ)など、漢方薬の原料にも使われる天然の植物を調合し、日本の風土に合わせ、長い年月の中で作りあげられた伝統的な「和の香り」が根付いてきました。スモーキーで穏やかな香りを楽しめ、沈香は科学的に非常に高い鎮静効果を持つことで知られます。液体のアロマとは違いお香は火を使うため、枕元などで引火しないように注意が必要です。お香の大きさなどにもよりますが、就寝15分ほど前に寝室に焚いて起き、お香が消えてからベットに入り、寝る前の鎮火の確認が必要です。

3.アロマテラピーでリラックスを

私たちの身体は交感神経と副交感神経、この2つの自律神経がバランスを取りながら働いており、リラックスしているときに働く副交感神経が優位な時は入眠しやすく、逆に活発なときに働く交感神経が優位な場合は、心と身体が休まる方向に向かいません。

安眠のためには眠る前に心身共にリラックスして副交感神経を優位にしておくことが不可欠です。
心地よい香りで心身を緩めることができれば、身体がリラックスして副交感神経が優位な状態を作りやすくなります。

アロマテラピーは鼻に強く感じられるほどの量を使わないのがポイント。枕などの寝具に直接つけると、いつまでも鼻が刺激され、かえって神経が刺激され、かえって神経が休まらず、目がさえてしまうこともあります。シーツの端やパジャマにちょこっとつけたり、寝室でアロマポットを使用したり、一番お手軽に試せる方法は、オイルをコットンやティッシュにしみこませて枕元に置いておくこと。火も電気も使わず、オイルさえあれば今夜からでもすぐ試せます。

 

4.眠れないときに楽しむ香り

気分が高ぶり、眠りにくい場合は好きな香りを選び、楽しみながら眠るようにしましょう。安眠におすすめとされる香りでも、自分が心地良いと思えなければ効果も薄まってしまう場合があります。

ハナビシソウ

北米のネイティブアメリカンが多用しているアロマ。イライラした気分や神経の高ぶりを抑える効果があるといわれています

ホップ

ふるくから民間療法ではホップの浸出液を鎮静剤として用いてきました。入眠材としてもよく使われ、不安やストレスを取り除く効果があるといわれています。ただし気分が落ち込んでいて眠れないというような場合は、さらに落ち込む可能性があり、ホップの使用はさけたほうが賢明です。

アツモリソウ(レディズスリッパ―)

根茎を乾燥させ粉末にしたものを使います。浸出液にしたりパウダーにして寝具にはたいたり、足や腕につけます。ストレスや精神的な緊張をほぐし、自然な眠りに導いてくれます。

ラベンダー

古くから不眠解消のために最も広く使われてきたアロマ。エッセンシャルオイルをお風呂に加えたり、香油を肌にすりこみマッサージすると一層効果的です。

ローマンカモミール

おだやかな鎮静作用をもち、気分の高ぶりを抑える効果があります。寝つきが悪いときも自然に眠れるようになります。ハーブティにして夜の食事の後のお茶などにして飲むと安眠できるといわれています。

カノコソウ(バレリアン)

薬効効果の高いハーブ。高ぶった神経を落ち着かせだんだんに眠りに誘導する作用があります。確実な効果があるため、睡眠薬と間違えられるほどだとか。しかも薬につきものの副作用の心配もなく、まったく安心して使えるところも便利です。

ゼラニウム

ローズに似たフローラル系の香りで、心にわだかまりがあるときにはうってつけ。甘い香りがわだかまりを溶かすように働きかけるので、ほとんど気にならなくなっていきます。アロマバスがおすすめです。

ユーカリ

グリーン系の清涼感にあふれる香で、イライラしているときには最適。気持ちをすっきり整え、おだやかな気持ちを取り戻してくれます。熱い湯に一滴落とした中でタオルを絞り、目の上にあて、しばらく置いておくと目の疲れが癒されるばかりか気持ちが自然に安らいでさわやかな気分で眠りにつけます。

イランイラン

エキゾチックな強い香り。気持ちを明るく引き立てる効果があります。なんとなく、心が沈みがちな日に一滴、気分が明るく引き立てられ、やがて誘い込まれるように眠りにつけるかもしれません。

ジュニパー

ヒノキに似た、清々しくフレッシュな香り。からだを温める効果があるので、アロマバスには最適。冷え性でなかなか眠れない時にはジュニパーの香油を落とした半身浴がおすすめ。

(参考:「頭がいい人」の快眠生活術)

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