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パジャマの洗濯で乾燥機を使うメリット・デメリット

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この記事の監修者岩本悠資
所属:岩本繊維株式会社 代表取締役
出身:1983年10月 京都生まれ
経歴 同志社大学経済学部卒業。
広告代理店入社、営業部配属。
岩本繊維入社後、日本全国の寝具専門店、家具店などの小売店への卸営業活動を経て、自社ECサイト「Living Mahoroba楽天店」「つくるパジャマ」オープン。睡眠健康指導士のアプローチで快眠に関する知識や寝装品、 パジャマ選びなどの情報をブログで発信。
資格
趣味 寝ること、育児、音楽鑑賞、お酒

各家庭に普及しつつある、乾燥機付き洗濯機。浴室乾燥とは違い、いわゆる「タンブル乾燥」と言われる、洗いから乾燥までを短時間でできる便利なものですが、そういえばパジャマって乾燥機かけても問題ないの?という素朴な疑問。。今回は意外に知らないメリット・デメリットをまとめてみました!

1.メリット:花粉、PM2.5対策に!家庭用乾燥機で、パジャマへの付着を防げます!

花粉やPM2.5、また鹿児島などの一部地域は桜島の火山灰などの大気汚染…マスクをしたり、薬を飲んだりと色々と対策されている方も多いと思います。そこで忘れがちなのが、毎日眠るパジャマの汚染物質の付着です。色々な対策をしても、寝るときに使うパジャマに付着しているとせっかくの対策も意味がないですよね。花粉の時期や大気汚染が強い地域などでは洗濯後、外干しするとどうしてもパジャマに花粉や汚染物質が付着してしまいますが、家庭用乾燥機は外干しをする必要がないのでそれらの付着を防いでくれます。

2.メリット:「景観法や、高層マンションの突風で洗濯物を外干しできない…」を解決!

「景観法で洗濯物を外干しすることが規制されている」「高層マンション住まいで、突風がきつくて外干しができない」そんな場合は乾燥機付き洗濯機が解決してくれます。時短で使うのはもちろんのことですが、悪天候以外にも、意外な理由で家庭用乾燥機を使わざるをえない人が実はけっこういるんですね。乾燥機以外にも浴室乾燥という手もありますが、設備がなかったり、そんなに沢山干せないので、毎日のことを思うと、ちょっと非現実的ですよね。やはり家庭用乾燥機が一番良いですね。

3.デメリット:家庭用乾燥機を使うとパジャマは極度に縮んでしまいます

家庭用乾燥機は天日干しや浴室乾燥と違い、60~80°の高温で短時間乾燥します。生地は水分を吸収すると、繊維配列が崩れ、そこに熱を加えることで圧縮されるため、洗濯後は少なからず縮んでしまい、その熱が高温であればあるほど収縮率が大きくなります。パジャマの中でも、ポリエステルなどの化学繊維の生地のものと比べ、綿や麻などの天然素材の生地のものは特に縮みやすく、家庭用乾燥機(洗濯機一体型)で乾燥すると、10%以上縮んでしまう場合があります。天日干しや浴室乾燥に比べ、3~5倍以上縮んでしまうということになります。
場合によっては、着られなくなってしまう恐れがあります。

4.デメリット:家庭用乾燥機を使うとパジャマは傷みやすくなります

家庭用乾燥機は洗濯物を回転させながら洗濯するため、水量にもよりますが、洗濯物同士をぶつけさせあうことで激しく摩擦し、さらには高温の熱を加えることでパジャマを傷めてしまいます。デリケートな生地でしたら、すぐに使えなくなる恐れもあります。結果として、パジャマの寿命を短くすることは間違いないでしょう。

5.まとめ

どうでしたか?家庭用乾燥機は時短だけでなく、意外なメリットもあったのではないでしょうか。その反面、生地を傷める、縮んでしまうというデメリットがあるということもしっかり理解しましょう。そして、家庭用乾燥機を使用する必要がある方は「頻度を少なくする」、「デメリットを考慮してパジャマを選ぶ」などの工夫をして、家庭用乾燥機を使用しましょう。

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