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和晒ガーゼパジャマの特徴について

最近、ちらほら見かける「和晒(わざらし)」という言葉。とくにパジャマやお布団カバーなどに使われるガーゼ素材に多いのではないでしょうか?今回は和晒(わざらし)ガーゼパジャマの特徴、そもそも晒(さらし)、和晒(わざらし)とは何ぞや?をご説明いたします。

 

 

1.そもそも晒(さらし)って何?

生地を漂白(ひょうはく)する工程

ガーゼの生地ができあがるまでの過程をざっくり説明しますと、

【紡績(ぼうせき)】原料の綿花を元に糸をつくります

【サイジング】生地を織る際に糸が切れないように、タテ糸に糊(のり)を付けます

【整経(せいけい)】糸を均等に並べ、ビームという道具に何千mと巻き上げて生地を織るためのタテ糸をつくります

【製織(せいしょく)】整経されたタテ糸にヨコ糸をうって、生地を織ります

【糊抜き(のりぬき)】生地を織るために必要な糸に付けられた糊(のり)を取り除きます

【精練(せいれん)】生地に付着している不純物などを取り除きます

【漂白(ひょうはく)】染色しやすくするために、生地を真っ白にします

【染色・加工】色を染めたり、風合い加工など、生地の最後の仕上げをします

本当にかなりざっくりなので、専門の方がご覧になられたら怒られそうですが、晒(さらし)の説明をするためにイメージしやすいかなと思ってですので、ご容赦ください…。
この漂白工程を晒(さらし)といいます。
ちなみにガーゼは目を粗く織った生地の総称になります。

ガーゼパジャマの豆知識はこちら

2. 一般的な晒(さらし)とは

連続精錬漂白機で40分で出来る、洋晒(ようざらし)

現在のほとんどの染色工場では、連続精錬漂白機を使って、

・糊抜き
・精練
・漂白

この3工程を一気に行ってしまいます。その時間、大体40分程度です。
織り上がった生地の上と下の端を機械に挟み、引っ張りながら、生地を何千mと送り込みながら一気に処理していきます。
1990年頃、ちょうど日本がバブル期を迎えていた頃に、国内の染色工場に海外から連続精錬漂白機が次々と導入されて以来、この手法が普及して今では一般的になりました。

3. 和晒(わざらし)とは

生地にストレスをかけないように手間暇かけて漂白

和晒釜(わざらしがま)と呼ばれる釜で漂白することを和晒(わざらし)と言います。江戸時代初期に始められた漂白手法で、和晒釜という大きな釜に織り上がった生地(原反)を入れて、真っ白に漂白するわけですが、イメージ的にはうどんをぐつぐつとゆがくような感じです。
つまり、生地を引っ張ったり伸ばしたりせず、ストレスをできるだけ与えずに時間をかけて不純物を取り除き、真っ白に漂白していきます。そして漂白の前工程である、糊抜き・精練も含めて連続精錬漂白機のように生地を引っ張ったりしません。なんと、この3工程だけ2~3日間かかってしまいます。
生産効率のよい連続精錬漂白機が普及して以来 、現在、国内の和晒業者は十数軒しか残っていません。

4.和晒ガーゼパジャマの特徴

ガーゼの風合いを最大限に引き出す

和晒ガーゼパジャマの特徴は何といっても、生地の風合いの良さにあります。生地を引っ張らずに精錬漂白することで、綿の繊維を傷めないため、綿布の本来持っている柔らかさを損ないません。
特にガーゼパジャマのように柔らかさが魅力のものだと、和晒との相性はバツグンです。まさに生産効率と引き換えにガーゼパジャマの気持ちの良い風合いを最大限に引き出すのが和晒製法です。コストが高くついても今もなお和晒製法が残り、支持されているのも頷けますね。

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