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タオル地(パイル地)パジャマの特徴と選ぶポイント

私たちの生活の中でもフェイスタオルやバスタオルなどで普段から親しみがあるタオル素材。
ふっくらふわふわとした肌触りと汗をよく吸ってくれるサラっとした気持ちよさでパジャマでも大変人気の素材です。
今回は、そもそもタオル地、パイル地ってどんな素材なの?タオル地パジャマにはどんなメリット・デメリットがあるのかご紹介していきたいと思います。

 

1.そもそもタオル地パジャマって何?

表面がループ状になっているパイル織物のパジャマ

タオル地について、ウィキペディアに次のように書かれています。
主に綿で作られる織物。緯糸(よこいと)を織り込む際に、たて糸の一部(パイル糸)を緩めて布地にループ状の部分を形成し、保温性、保湿性、吸水性を高めたもの。
パイルが片面のものと両面のものがある。

地糸のほかに他の糸を交じえて織り、これを輪(ループ)状に布地の上に出したものをパイル地といいます。
そのパイル地の中でも織って作られたものを、パイル織物と総称したり、タオル地と定義しています。
また、編んでつくられた編み物(ニット)のパイル地もあり、それをパイルニットと総称しています。

タオル地パジャマを探している人でも織物とか編み物とかを意識している方はほとんどいらっしゃらないかと思います。
どちらかというと、イメージ的には「パイル地」をお求めになられているのではないでしょうか?

織物であろうと、編み物であろうと、一緒くたにタオル地、パイル地と呼んだりすることが多いですが、厳密にはこのような感じです。

2. パイル地パジャマの中でも、織物と編み物だと何が違うのか?

伸縮性(ストレッチ性)が違います

織物には伸縮性がなく、編み物(ニット)には伸縮性があります。
言われてみれば、フェイスタオルやバスタオルなどのいわゆる「タオル」が伸びることはないですよね?
いまや高級タオルブランドとなっている今治タオルのタオル地でつくられたパジャマなどもたくさんありますが、織物である以上、基本的に伸縮性はありません。
ですので、伸縮性のあるパジャマをお求めの場合はパイルニットかどうか確認しておきましょう。

3. 綿パジャマのデメリット

片面パイルのパジャマだと肌にあたる方がパイルでない

織り物でも編み物でもパイル地パジャマには、片面だけループ状になっているものもあれば、両面ともループ状になっているものもあります。

片面だけ、つまりおもて面だけパイルになっているパジャマだと肌に当たる方が、ふわふわしたパイル状でなく、フラットな織り、編みになっているため、本来のタオル・パイル地の気持ちよさを感じることができません。

とくに編み物のパイルニットだと、一般的には片面のみのものが多いため要注意です。
両面パイルのニットは非常に珍しく、両面パイルニットを編める機械は世界でも3台しか現存していないといわれています。
当店の両面パイルニットパジャマを編んでもらっている、和歌山のニッターさんはそのうちの1台をお持ちということなので、すごいですよね…。

また、おもて面は綿100%で肌にあたる地糸部分がポリエステル100%ということもよくあることなので、注意しましょう。
洗濯絵表示的には綿90%、ポリエステル10%というような表記になっていても、これは生地の重量に対する、綿糸・ポリエステル糸の割合で表示するため、裏面は全てポリエステルのことも多いです。
肌にあたる部分が全てポリエステルだと蒸れやすく、お肌にもやさしくないので、気を付けるようにしましょう。

4. タオル・パイルパジャマには綿以外の素材も

麻・リネンや絹・シルクのものも

「タオル=綿の織り物」というイメージがあるかもしれませんが、たしかにタオル地・パイル地は綿100%のものが間違いなく多いですが、実は麻・リネン、絹・シルクのタオル・パイルパジャマも存在します。
要は糸を綿糸のものを使うのか、麻糸、絹糸のものを使うかの違いです。
綿、麻・リネン、絹・シルクに共通するのは、吸湿性がよく蒸れにくいという点です。
また麻のタオル地だとシャリ感などがあり、べたつかないサラッとしたタッチになったり、シルクのタオル地だとより滑らかな肌触りで光沢の綺麗な見た目になったりします。

また、ポリエステル100%のパイルパジャマやルームウェアもたくさんありますが、ポリエステルは吸湿性がないため、蒸れてしまいます。
見た目もモコモコとして可愛く、触った感じも気持ちよいものが多いですが、パジャマには向いていません。
ポリエステル素材はせめてルームウェアくらいにしておく方がよいかと思います。

5. タオル地(パイル地)パジャマのメリット

汗をよく吸ってくれる

タオル・パイルパジャマの最大の特徴はやはり、汗をさっと吸い取ってくれる心地よさにあるでしょう。
綿などの天然素材は吸水性が高いですが、表面がループ状になっているパイル地はその性質を最大限に活かせられる組成といえます。

保温性が高い

表面がループ状になることで空気層ができ、保温性が高くなります。
もちろん、糸の太さやループの長さ、生地の厚みなどによって保温力は様々です。
ループが短く、薄手のものであれば、サマーパイルとしてサラっと涼しげな素材になりますし、ループが長く、厚手のものであれば冬でも温かく使える素材になります。

6. タオル地(パイル地)パジャマのデメリット

最大の欠点は糸がほつれること

みなさんもご経験があられるかと思いますが、タオル地はパイル部分のループを爪などでひっかけてしまうと糸が抜けてほつれてしまうことがあります。
同じパイルでも抜けにくいファストパイルと比較的抜けやすいルーズパイルがあり、ものによってはルーズパイルでしか作れないものもあります。
糸がほつれた場合はあまり引っ張らずハサミなどで切ることでさらにほつれないようにしましょう。

比較的重たくなる

ポリエステルなどの軽い糸を使っている場合は別ですが、綿糸の場合、パイル地は多重構造になってしまうため、どうしても重たくなってしまいます。
もちろん糸の太さやループの長さなどによっては重量はピンキリですが、ざっくりですが、春夏もののパイルで、平織りやスムースの秋冬ものくらいの重量でしょうか。
つまり冬もののパイル地となるとなかなか重量になりそうですので、重たいパジャマが苦手な方は事前に重量を確認しておきましょう。

7. タオル地(パイル地)パジャマを選ぶポイント

伸縮性があるかどうか?

織物だと、伸縮性がないため、伸縮性を求めるのならパイルニットを選びましょう。
伸縮性があると寝返りもうちやすく、着脱も楽で、リラックス感たっぷりです。
伸縮性がない織物の場合は、少しゆとりのあるサイズ感のパジャマを選びましょう。

綿などの天然素材のものを選びましょう

吸湿性が高く、蒸れにくい綿などの天然素材のパジャマを選びましょう。
パイルパジャマはポリエステルのものも多いですが、ポリエステルは吸湿性がなく蒸れやすいので、パジャマには向いていません。

両面パイルかどうか

とくにパイルニットの場合、片面だけのものが多いので、肌にあたる方もパイルでないパジャマがあります。
おもて面だけがパイルではせっかくのパイルの良さを感じられないので、事前に確認するようにしましょう。

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