パジャマペディア
繊維、生地などの素材のこと。睡眠、健康のお話までパジャマ、睡眠百科事典です。作務衣がおすすめな理由と人気5選

作業着としてはもちろん、部屋着・ルームウェア、寝間着・パジャマとしても使える作務衣。
今回は作務衣の特徴と選び方、季節ごとのおすすめの作務衣をご紹介したいと思います。
1.作務衣(さむえ)とは
元々は僧侶が作業を行うときに着る衣のこと
「作務衣」と書いて、「さむえ」と読みます。
「さむい」と読んでも間違いではありませんが、「さむえ」の方が一般的に浸透しているようです。
最近では、ちょっとそこまでのお出かけ着や、作業着、部屋着、寝間着など幅広く使われ、一般の人の間でもルームウェア・パジャマとして定着している作務衣ですが、
元々は、禅宗の僧侶が務め、日々の雑事(作務)を行うときに着る衣のことです。
僧侶が掃除や薪割り、畑仕事など寺院を維持するための労働を行う時に着用し、作業着であるため、正式の坐禅や法要の時にはもちろん着用しません。
2. 作務衣の特徴
前合わせデザインで、くつろいで着用できる
本来、禅宗の僧侶が作務を行う時に着るもの全般をさし、特定の形が決まっているわけでありませんでしたが、作務衣といえば現在では前合わせで紐(ひも)で結ぶデザインのものがほとんどです。
紐の結ぶ位置でサイズ感をある程度調整ができる分、バストなども窮屈でなく、くつろいで着用できるところが魅力です。
下に着こめるので、温度調整ができる
夏には涼しく作務衣一枚で、春秋などの季節で少し肌寒い日はTシャツを作務衣の下に着ることでシーズンや日によって温度調整ができるので便利です。
下に着こむことができるのは、融通をきかせて着られる作務衣ならではですね。
3. 作務衣のデザインの選び方
作業に便利な袖口ゴム仕様
作務衣を着て、家事、飲食、庭掃除などの日常的な仕事から、書道、陶芸、畑仕事、整体、旅館業や職人的なお仕事など、何か業務を行う場合はゴム袖仕様が便利です。
つくるパジャマの作務衣の上着の袖口、ズボンの裾口にゴムが基本的には入っていませんが、簡単セミオーダーメイドサービスで
- 上着袖ゴム:いれる(+500円 税抜)
- ズボンすそゴム:いれる(+500円 税抜)
を選ぶだけでゴム仕様にすることができます。
おしゃれに着たい場合は筒袖がおすすめ
作業をするのに便利なゴム袖に対し、ちょっとそこまでのお出かけや、急な配達や来客にも対応できる部屋着としては、筒袖がおすすめです。
おしゃれな作務衣は、一般的なルームウェアやパジャマなどを部屋着にするよりもきちんとした格好に見えて好印象です。
4. 作務衣の素材の選び方
業務用など、お手入れのしやすさならポリエステル素材を
綿などの天然素材は、
- シワなどになりやすい
- 冬場は厚手の生地は乾きにくい
- リネンサプライ、クリーニング代のコストが高くつく
こういったデメリットがあります。
ホテル・旅館などの宿泊施設や、整体や飲食店などのユニフォーム(制服)として使用される場合は扱いやすく、お手入れしやすいポリエステルなどの化学繊維がおすすめです。
着心地の良さなら天然素材で肌触りの良い素材を
作務衣の生地といえば、綿100%であっても、しじらやブロード、シャンタンなど、
- シャキっとしっかりしている
- 硬めでシャリ感がある
そんな素材のものを使っていることが多いです。
つくるパジャマの作務衣は、
- 柔らかく肌触りがよい
- さらっと滑らかな肌触り
そんな素材のものが中心なので、従来の作務衣に比べ、
リラックス感があり、着心地が気持ちいい天然素材を使用しているのが特徴です。
5. 季節ごとのおすすめ作務衣
夏は涼しい綿100%の1重ガーゼ作務衣
こちらの作務衣の特徴は、
- 抜群の通気性で蒸れずに涼しい
- 驚くほどの軽さ(一般的な作務衣の約半分の重量)
- 和晒製法ならではの柔らかさ
- 綿100%だから優れた吸湿性、吸水性
とにかく肌触りが気持ちいい。さらに洗濯するほどにふわふわ柔らかく、肌になじむ感触。
軽くて涼しく、抜群の通気性で蒸れない。夏に最適な作務衣です。
夏はシャリ感のあるフランスリネン作務衣
こちらの作務衣の特徴は、
- 麻ならではの接触冷感でひんやり心地よさ
- 麻ならではのシャリ感でべたつかない爽やかさ
- クールクラッシュ加工で麻とは思えない柔らかさ
- 60番手糸を使用し、麻とは思えない軽さ
- 麻は天然素材の中で最も優れた吸放湿性、吸水性

リネンパジャマの豆知識
高価ですが、とにかく機能性抜群のリネン。
60番手の極細の糸を使用し、クールクラッシュという洗いほぐし加工をしているので、麻はチクチク感、シャリ感があるから苦手という方でも着ていただける作務衣です。
春秋は適度な保温性の綿100%ダブルガーゼ作務衣
こちらの作務衣の特徴は、
- 通気性がよく、適度な保温性がありつつも蒸れない
- 和晒製法ならではの柔らかさ
- 洗濯するほどにふっくらふわふわ肌になじむ
目の粗いガーゼを2枚重ねて部分的に接結して織りあげているため、ガーゼとガーゼの間に空気層ができ、適度に保温性がありつつも、通気性に優れているため、熱がこもらず蒸れません。
春秋は適度な保温性のスーピマ超長綿100%サテン作務衣
こちらの作務衣の特徴は、
- 美しい光沢と滑らかな肌触り
- 80番手の極細糸だから軽い(一般的な作務衣に比べて30%軽量化)
- 綿サテンならではの美しい光沢。
世界三大コットンの一つ、スーピマコットンの超長綿を80番手の極細糸にすることで、
シルクのようなとろけるような肌触りが特徴です。
身に付けるだけでラグジュアリーな気分になれる大人の作務衣です。
冬は温かい綿100%3重ガーゼ作務衣
こちらの作務衣の特徴は、
- 温かくても通気性がよく蒸れない
- トリプルワッシャーで特別ふっくら、柔らか
- 洗い加工で使いこんだようなシボ感が◎
綿100%の3重ガーゼをトリプルワッシャーという洗い加工をすることで、さらにふっくら柔らかにしています。
ガーぜとガーゼの間の空気層が保温性を高め、毛布並の温かさというデータがとれています。
また抜群の通気性で温かくても蒸れないのが、最大の特徴です。
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- 岩本悠資
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- 1983年10月・京都生まれ
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- 同志社大学・経済学部卒。上級睡眠健康指導士。
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- 寝装品メーカー「岩本繊維株式会社」に入社後、心地よい肌触りで快眠できるパジャマに最適な素材を日々研究中。
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- 2017年11月にオーダーパジャマ専門店「つくるパジャマ」を開店
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- 趣味
- 寝ること、育児、音楽鑑賞、お酒
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